はじめての方へ
入る時期は、選びません
「学期の途中だから、次まで待とうか」── そう思って三か月待つと、たいてい気持ちのほうが冷めてしまいます。 だから、いつ入られても大丈夫な形にしました。
落語の世界がもともとそうです。入門した日はみんなばらばらでも、 寄席には一緒に上がります。上がる順番と持ち時間が、位で決まるだけです。
最初の三回は、いつ入っても同じです
進んでいるクラスに混ざっても困らないように、はじめの三回は切り離してあります。
名前がつきます
高座名(ざぶとん亭○○)を自分で決めます。高座の作法を知って、短いお噺をひとつ聞きます。名前がついた日から、もう一門です。
はじめの一席
短いお噺をひとつ、最後まで通します。扇子と手ぬぐいを持ってみます。はじめの日から自分の持ち噺がある、というのが続く力になります。
上下(かみしも)
役が変わると、体の向きが変わる。ここが柳家東三楼メソッドの入口です。必ず役を交代して、両方をやってみます。
三回目は、短いお噺をひとつ、最後まで演じていただく回です。
位は、月数では上がりません
何か月通ったかではなく、何ができるようになったかで上がります。 落語の世界と同じです。
| 位 | できること | 上がる目安 |
|---|---|---|
| 見習い | これから覚えます | 入門したところ |
| 前座 | 一席を最後まで通せる | 短いお噺をひとつ、通した |
| 前座上 | いくつかのお噺を持っている | 三回通した/二つのお噺を持った |
| 二つ目 | ひとつのお噺を、どちらの役でも演じられる | 三つのお噺/両方の役 |
| 真打ち | 人前で一席を締められる | 発表会で一席を演じた |
なかでも「二つ目」の条件に、両方の役をやったことを入れています。 両方をやった人は、相手の言い分が分かる。 これは芸の話であると同時に、ことばの話でもあります。 目上として話す・目下として話すの両方をやって、はじめて敬語が身体に入るからです。
発表会には、全員出ます
演じるものが一人ずつ違うだけです。遅く入られた方は短いお噺で出ます。それで構いません。
第1〜2週に入られた方
その学期のお噺(一席)
第3〜6週に入られた方
お噺の前半、または短い前座噺
第7〜10週に入られた方
小噺(1〜2分)
第11週以降に入られた方
発表会は客席から。次の学期から演じます
発表会の直前に入られた方は、その回は客席から見ていただきます。 高座名を持ってお客として座るのは、落語の世界ではごく自然なことです。
追いつく道が、二つあります
授業の録画
毎回の授業は録画し、お弟子さんだけに共有しています。 前の週の録画をご覧いただければ、話についていけます。お休みされた週も同じです。
おうちでの稽古
台本と参考動画をお渡しします。録音して聞き返す、ご家族の前で一度演じてみる。 週に一度の稽古のあいだを、これで埋めます。
保護者の方へ
いちばん多いご心配は「途中から入って、ついていけるでしょうか」です。先にお答えします。
入る時期は選びません。最初の三回は、いつ入られても同じ内容です。 三回目は、短いお噺をひとつ、最後まで演じていただく回です。
発表会は全員が出ますが、演じるものは一人ずつ違います。遅く入られたお子さんは短いお噺で出ます。それで構いません。 落語の世界も、入門した日はみんな違います。
ひとつだけ、お約束できないことがあります。「何か月で真打ちになれますか」にはお答えできません。位は通った月数ではなく、できるようになったことで上がるからです。 そのぶん、上がったときは確かなものです。